エペディア

エペディア(Epedia) セグレイブ♀

「僕はディア。君達はどこからきたんだい? えっ、テーブルシティ?ナッペ山とは全く逆方向じゃないか!すごいな、南部からは崖もあるだろう?どうやって超えてきたんだい?……登ってきた?本当に!?」
「騎士たるもの、困っている人に手を差し伸べるのは当たり前だよ。君たちが無事で良かった!」

「僕……失礼、わたくし、エペディアと申します。不束者ではございますが、どうぞよろしくお願いしますわ」
「しますわ……じゃなくて致しますだった…。今更女性らしい丁寧な言葉遣いなんて無理……ううん、兄さんを楽にするためにも頑張らないと」
「雪山を歩くなんて慣れてしまえばどうってことないですわ。けれど危険な事には変わりませんから、わたくし安全な道を先導しますわ。ついていらして!」

  • いじっぱり(ひるねをよくする)
  • 年齢 / 18歳
  • 身長 / 162㎝
  • 一人称 / わたくし 僕
  • 他称 / あなた

パルデア北部で活動する勇敢で行動派な騎士の青年。
小柄な身体に似合わない大剣を武器としており、ナッペ山付近で道に迷ってレベルの高い個体に追われていた一行に助力、安全な場所への道案内をしてくれたのが出会い。
好奇心が強くレランパモの旅の話に目を輝かせたり、力比べに意欲的なのかロクストレルからの手合わせの申し出も二つ返事で受け入れた好青年。
種族柄寒さに強く、ナッペ山周辺が巡回ルートらしく、たびたび一行と顔を合わせ、やがて旅に同行することになった。

その最中に、実は「彼」ではなく「彼女」だというのが判明する(ロージルデのみ、最初から気付いていた「皆気付いてなかったの?どう見ても女の子じゃない」)
その正体は、騎士の称号を持つナッペ山の歴史の長い公爵家の御令嬢。……といっても、彼女いわく「没落寸前、もうほとんど一般人」。
公爵家といっても華やかさとはとうに無縁で、騎士団に所属したのも兄の手伝いの為だという。
元々エペディアはガサツで男勝り、当主かつ騎士団所属の兄同様に騎士として一生を捧げるつもりだったのだが、「自分が貴族令嬢の義務を果たして他貴族と婚姻を結べば家が立て直せて、兄がもっと楽になるのでは…?」という考えの元、本当につい最近から淑やかな令嬢として振る舞うように決めた淑女初心者。
実際のところ家の盛衰はそんなに簡単な話ではないのだが、大切な家族の為に彼女としては本気で、とはいえ幼少期から染み付いた仕草がどうにかなるはずもなく、ちょくちょく「僕」だったりお嬢様らしからぬ発言行動が飛び出している。

ナッペ山周辺は幼い頃から走り回っていた為、まるで庭のように駆け回れるので、長いスカートだろうが軽快に歩き回れる。
幼い頃に雪山内部で出会ったトワニーヴは幼馴染のような仲で、彼自身の事は未だによく分からないものの、「トワの事はよく分からないけど、トワがどんな奴かはよく知ってるからそれでいいんだ」として、大切な友達だとしている。

肝心の婚姻に関してだが、意欲的ではあるものの、令嬢姿の時はよく顔が引き攣っている。
男装で駆け回っている時は自然に笑っているため、彼女の兄としては責務なんてどうでもいいから自由に生きてほしいと願っており、エペディアの案にも意欲的ではない。
とはいえ、エペディアの家族を想う気持ちも蔑ろにしたくないといい、兄からは唯一「無理に相手を見つけようとしないこと。そんなことしても兄様は承諾しない」とだけ約束させてられている。

公爵令嬢エペディア=ディ=ベルグ

≪ベルグ姓を名乗るときの正装≫


ベルグ公爵家は、くじデア帝国時代から続くナッペ山周辺を領地とする貴族である。
エペディアの兄、グレシャリオが現当主であり、一帯を統治する騎士団の団長で、その妹のエペディアも同じ騎士団に所属している。
※ベルグ公爵家についてはスカーレットのリスト下部と、グレシャリオのページに詳しく

当主のグレシャリオが立て直しをはかっているのは一部界隈では有名な話だが、その妹の存在はそこまで知れ渡ってはいない。
兄妹というのは知られていたものの、「本当にいるのか?」とさえ最近まで噂されていたが、最近「婿探し」を始めたらしいと社交界の噂になっている。
実際は騎士団の「ディア」がその妹だった、というのは騎士団の中での公然の秘密であるが、一部団員いわく、「男装のディア”は”案外モテている」とのこと。

お茶会に顔を出し始めたベルグ公爵令嬢も、その表情はよく引き攣っているよう。
婿探しも同様で、単純に上手くいかない事もあれば、家の状態が足を引っ張りお断りされることもしばしば。
どころか、なぜか令息よりも他所の令嬢をときめかせる、という有様で、婿探しの雲行きもなかなか怪しいよう。
それでもめげない彼女は、兄が「変な男に引っ掛からないか」と心配で胃を痛めているなど知る由もない。