グレシャリオ(Glecialio) ★セグレイブ♂

「私はグレシャリオ。ベルグ公なんて呼ばれるが、気軽にリオと呼んでくれて構わない。もしくは『ベルグ団長』かな、私としてはそちらの方が呼ばれ慣れているから助かるくらいだ」
「昔は公爵家として、領地外にも色々していたのだけれど、それも何代も前の話だからね。今じゃほとんど我が家も一般人だよ、なんならちょっと貧乏なくらいだからね、ははは」
「ディアの気持ちは嬉しいんだが、兄様としては少し……いや、だいぶ──わかった、なら本当に好きな人を連れてくるんだぞ、じゃないと兄様は絶対に承諾しません。 家の事は二の次でいい、兄としてお前には幸せになって欲しいんだ」
- すなお(ひるねをよくする)
- 年齢 / 28歳
- 身長 / 182㎝
- 一人称 / 私 俺
- 他称 / 君、お前
フルネームはグレシャリオ=ディ=ベルグ。通称ベルグ公、またはベルグ団長。
くじデア北部一帯を領地とする公爵家の若き当主であり、また同地域を守護にあたる騎士団の団長。
軟弱そうな見た目だが、身の丈以上の大剣すら振り回す怪力で、どんな相手にも毅然とした態度で接する聡明な青年。
普段の様子は柔和かつ実直、家族想いで、なんなら少し過保護な程。
ベルグ公爵家は、ナッペ山の頂上付近に大きな屋敷を構える貴族。
くじデア地方では帝国時代から続く歴史の長い家だが、地方の変化と共にその強い権力は徐々に薄れ、現在はほぼ公爵家とは名ばかりの、率直にいえば没落寸前な状況にある。
現在は領地でもある広大な雪山の管理を任される騎士団本部としての側面が強く、グレシャリオは騎士団長としての責務と共に、実家を立て直すべく奔走している。
ベルグ公爵家はアカデミーとも協力関係にあり、騎士団員達は「宝探し」の一環でナッペ山を登る生徒たちの保護にも一役買っている。
アカデミーの関係者の何人かは顔見知りで、イヴライラとは旧知の仲。宝探しに同行する事になった事も聞いており、実妹のエペディアがイヴライラ達の前に現れたのは実はグレシャリオの采配。
ただ実妹がそのまま旅に同行すると言い出すとは思わず、過保護が発動してイヴライラから定期的に妹の様子を聞き出している。実際、騎士団への所属も反対だったのを仕方なく折れた程だったので、パルデアの大穴に入ったと聞いた時は心配で倒れかけた。
そんなグレシャリオ自身のことは完全に二の次になっており、実は婚約者すらおらず、本人も「なかなかこんな状態の家に嫁ぎたい娘もいないだろうね」とあっけらかんとして、従者や部下には逆に心配される始末。
というのも、あまり血筋の存続は重視しておらず、家の立て直しも領地を守る存在を残そうと思っての事。爵位に対しても同様で、それは数代前からの公爵家の総意。
たまたまグレシャリオまで直系を繋げているだけなので、跡継ぎは騎士団で優秀な子を養子に取るつもり──なんて思ってたら妹が何故か婚活を頑張り出して心配がマッハ。胃が痛い。
実際助かるので見守ってはいるものの、好きでもない相手との結婚を決めないか、そもそも変な男に引っ掛かりはしないかとハラハラしている。