イグラド

イグラド(Igrad) グレンアルマ♂

「イワイノヨロイで進化したって僕は僕ですよ、進化したくらいで急に大真面目な騎士になったりとかしないですって。そんなん怖いでしょ?」
「派手な大技だけが強いとは限らないんですよ。ほら、じわじわと痛いでしょう?油断しているからですよ」
「役目っていうのは生き方すら定めます。小さな頃から我々はこう生きるべきと教えられてきました──だから解放されて嬉しい、なんて本当は言っちゃいけないんですよね。やれることはしますが、あの世で御先祖様に怒られる準備だけはしてます。他の守り手達もそんな感じらしいです、はは」

  • (素を出すのは)ひかえめ(物音に敏感)
  • 年齢 / 26歳
  • 身長 / 175㎝
  • 一人称 / 僕 ごくたまに俺
  • 他称 / 君
各地に現れる水晶の洞窟を調査して回っている青年。
橙学園及び研究室とは雇用関係かつ協力関係。卒業生ではないが一時期学生として籍もあった縁で、普段は歴史の非常勤講師をしている。
単独行動を得意とし、攻守を一人で賄える実力派。小器用な上好青年、自然に周囲を気遣えるタイプで共闘も卒なくこなす。
口調や雰囲気から温厚な印象を受けるが、進化前は悪ガキだったようで、祝の鎧によって進化したあともその片鱗が見られる。
技として使用する「挑発」のこなれた感と、容赦なくアシッドボムをぶつける様子は、当時が絶妙に垣間見られる。

凍裂の祠を監視する役割を賜る守り手の家系の末裔、だった。
つい最近まではその役割にあったのだが、何も知らずに《杭》を引っこ抜いてしまった人物により、封印が解かれてしまい、現在は厄災そのものを監視している。
封印が解かれた件については、知らない間に……なんてことはなく、寧ろ止めに入ったたのだが「でもこの杭ボロボロじゃん」と目の前で引っこ抜かれ閉口。
強固だと思っていた封印があまりにも脆かった事に衝撃を受け、これは維持では不味いのでは…?と考えている間に全部杭が抜かれた。勿論顔面は真っ青である「え?抜き切った?本当に?」
とりあえず御先祖様から代々引き継いできたお役目を投げ出す訳にはいかないと、剣の災厄を(杭を引っこ抜いた本人達と共に)監視し続けることを選んだ。
実を言えば役目に対して負担を感じていたので、自分以外にも監視の目がある状態にほっとしている節がある。
存在は知っているが面識は無い状態だった他の三家との交流もでき、これはこれでよかったのでは…と互いに励まし合っている様子。

親族の話

お役目をもつ彼の一族は、昔から「我々はこのお役目に生きるのだ」と教えられてきた。
イグラドは素行はともかく優秀で、昔から期待されて育った。
そんなイグラドを慕う色の違う弟がいて、引っ込み思案のその弟は、兄の助けになるべく腕を磨いた。
イグラドにとってそれは嬉しかったけれど、同時に負担を背負わせたくなくて「お前は好きに生きて良いんだぞ」と告げた。
まさか弟がそれを「お前は邪魔」と受け取ってしまうなんて欠片も思わず、拒絶されたと認識した弟はそのまま呪いの鎧と同調して、暗闇の中へと姿を消してしまった。
弟を追うには当時のイグラドにはあまりにも自由がなく、けれどようやくお役目から解放されたことで、彼は弟を探し出すべく奔走している。

「アルヴィン、というソウブレイズを知りませんか。ずっと探している弟なんです」