クーヴェン

クーヴェン(Cuven) ★フライゴン♂

「クーヴェン。クーでいいよ、そっちの方が慣れてっし」
「だー!!お前ら前見て走れ!! 学生とかチビがいるの見えねえのか!!」
「あいつ等もいい奴らなんだよ、ちょっとスピード出すことに命かけてるだけで」

  • 陽気(体が丈夫)
  • 年齢 / 19歳
  • 身長 / 180cm
  • 一人称 / 俺
  • 他称 / お前・アンタ
サバンナエリア副隊長。
元々エリアを好き勝手に飛び回るスピード狂な問題児をウツバリがスカウトしてきた。
ちょっとばかり怒りっぽく、また生意気に調子に乗りやすい部分があるが根は良い子で素直。
休みたい休みたいといいながら真摯に役目に向き合っており、サバンナエリアの友人こと暴走族達(ケンタロスなど)には「真面目だねぇ…」と日々生暖かい視線を送られている。

本人は否定するが後輩気質。甘えるのも頼るのも自然にやってのける。
実際(やはり否定はするが)目上に可愛がられるのも満更でもないようで、特に上司であるデュオネロに褒めるついでに撫でられると、止めろと言う癖に嬉しそうなのが滲み出る。
ただし人並みな羞恥心はあるので、人前で撫でられると「子供じゃないんですけど!?」と押し返している。

ちょっとした事では怪我もしない物理的に身体が丈夫。
だからか飛行が少々荒っぽく、そこにとんでもないスピードが加わったせいで過去に野生達と衝突事件を起こしてド叱られた事がある。
その時に彼を叱りつけたのが現在上司のデュオネロで、渋々といった様子ながらも素直に聞き入れ、人の少ない夜間に飛び回って発散をしていたところ、ウツバリが「その速度、ドームの為に役立ててみる気はない?」と声をかけた。
最初は渋々といった様子ながらも、飛行テクニックを褒められたのは満更でもなかったらしく了承し、しかしまさか上司が自分を叱りつけた者になるとは思わず、「ゲッ」と正直に言ってしまって最初はとんでもなく気まずい思いをした。
現在は様々な出来事を経て尊敬できる上司に変わっているのだが、それはそれとして「この人ホント毎回パシられてるな…」と哀れみの目を向けることも多くなっている様子。

上司ことデュオネロについて

「あの人めちゃ怖いんすよ、いつもへらへらしてるけど」
「ネロせんぱ……デュー隊長! 空飛べないのに相変わらず速いっすね……」
「あの人と俺の性格?と個性?一緒なんだってさ。 たまたまだろうけど、なんかその、むずむずするよな」

エリアの隊長なので顔もどんな相手かも知ってはいたが、前述の通り衝突事故を起こしてめちゃくちゃに叱られたのがファーストコンタクトとなる。
頭ごなしな叱り方ではなく、きちんと諭す叱り方をされたからか、「怒られた相手」という認識のみで嫌悪感は抱いていなかった。

そこから上司に変わったのはあまりにも気まずかったものの、それまで抱いていた「へらへらしてて頼りなさそう」という認識は、仕事を教えられ共にしていく中で180度反転した。
周囲にその忙しさを全く悟らせず、的確にこなしていく様子にカッコイイと感動して憧れさえ覚えてしまい、自分もこういうひとになりたいと尊敬するように。
代わりにデュオネロを馬鹿にする発言を聞くと若干ガルッてしまう欠点が増えたのだが、その度窘められてはグッと我慢している(そういうところが可愛げがあると可愛がられているが気付いていない)
基本は「デュー隊長」と呼ぶようにしているが、就任すぐは「ネロ先輩」と呼んでいたので、たまにそっちの呼称が飛び出す。
変えたのには理由があるらしいが、尋ねるとはぐらかす(※皆がネロと呼んでいるので違う呼び名で呼びたかったらしい

ウツバリがデュオネロを自由に使いたいが為に、クーヴェンを副隊長に指名したのでは、とほんのちょっと疑っている。
実際はデュオネロの速さについていける数少ない個体だからなのだが、あまりに代理を任されるのでもしかしたら半分当たっているのかもしれない。

ちなみにクーヴェンという名は、就任時にデュオネロがつけたもの。
まだ名もないフライゴンだったクーヴェンに、異国の言葉で「さわやかな風」という意味の言葉をもじって、そのような副隊長であれと、名を与えた。